近々妊娠を考えているが、久しぶりに歯医者に行ったらむし歯が進行しており、今後その歯を抜いてインプラントか取り外しの入れ歯の治療が必要となってしまった。入れ歯は避けたいな。と思ったときインプラント治療と妊娠のタイミングをどうすればよいか悩みますよね。今回はこれからインプラント治療や妊娠を考えている方へ、それぞれのタイミングや胎児に対する影響について詳しくご紹介します。
【目次】
・妊娠中はインプラント治療を受けられるか?
・妊娠中にインプラント治療をうけるとどんな危険性があるのか?
・インプラント治療を受ける際は妊娠の時期についても考えましょう
・当院では無料相談や初診時にお話を聞かせていただきます
・妊娠中はインプラント治療を受けられるか?
妊娠中であっても母胎が安定している場合は、虫歯や歯周病の治療を受けることは可能です。しかし、妊娠中はこれまでと体の状態が異なることも多く繊細な時期であるため、些細なことでもトラブルを引き起こす恐れがあります。治療の中でも抜歯などの外科手術はリスクが高い為、急を要さないかぎりは控えることがおすすめです。
インプラント治療においても、土台となる人工歯根を骨に埋める外科処置を伴います。
そのため、妊娠中の女性やこれから妊娠を希望する女性はインプラント治療を受ける時期を歯科医院や産婦人科の担当医と相談しながら慎重に考えることが必要です。
・妊娠中にインプラント治療を受けるとどんな危険性があるのか?
現在妊娠している人は、インプラント治療は控えた方がいいでしょう。
また、近々妊娠を考えている人はインプラントの治療時期について相談しましょう。
たとえ妊娠中であっても、妊娠中期(妊娠16週~妊娠28週まで)は通常の歯科治療が受けられます。この時期であれば、麻酔やレントゲンなどの影響を母胎が受けることはほとんどありません。近年は母親の虫歯が赤ちゃんの歯に与える影響を踏まえ、母親教室などでも妊娠中に早めにむし歯を治療しておくことが増えております。
しかし、出血を伴う外科処置はよほど緊急でないかぎり、妊娠中は控えていただいた方が安心です。
それは以下の3つの影響を及ぼすことがあるからです。
・レントゲンや歯科用CTが胎児に及ぼす影響
妊娠中のインプラント治療で心配なことは、レントゲン撮影による放射線の影響です。
インプラント治療においては人工歯根の埋入手術を正確に行うため、レントゲンを複数回撮影する場合があります。当院ではレントゲン写真と合わせて歯科用CTを撮影して3次元的に分析を行います。歯科用CTは通常のレントゲンと比べて放射線の被ばく量がやや多くなります。そのため、胎児に与える影響が大きいといわれています。
・麻酔薬や手術後の投薬の影響
歯科で使用される麻酔はレントゲン同様、通常の歯科治療であれば母胎へ影響することはありません。しかし、インプラントの手術では、通常の歯科治療よりも麻酔を多く使います。
またインプラント手術では、術後の細菌感染を予防するために、抗生物質が投与されます。さらに痛みがあるときは鎮痛剤を投与するため、インプラントの手術後には複数の薬を服用することが必要です。
麻酔薬や服用する薬剤が必ずしも母胎へ影響するというわけではありません。しかしどんなに小さなリスクであっても妊娠中はできるだけ避けた方が良いでしょう。
・治療における母胎の負担
インプラント治療で行う外科手術は通常の治療よりも多くの出血を伴います。普段であればそれほど問題のない出血も、妊娠中においては早産のリスクを高めるなどの母胎に大きな負担となる危険性が高いです。
また、つわりがひどくて歯科治療をつらく感じたり、大きくなったお腹が体を圧迫して血圧が下がるなど、妊娠中はトラブルがつきものです。そのため、妊娠中にインプラントの治療を受けるのは母胎にとって負担が大きく、リスクも高いといえます。
・インプラント治療を受ける際は妊娠の時期についても考えましょう
インプラント治療は治療期間が長期になる場合があるため、もしもインプラント治療を希望するのであれば、妊娠の時期も考慮することが大切です。
インプラント治療中に妊娠した場合に出産まで治療を中断しても、産後に治療を再開することはできます。しかし妊娠中の間、「あの時のレントゲンは赤ちゃんに問題なかったか」
「あの時飲んだ薬は赤ちゃんや自分の体に影響はでないのか」と、ずっと心を悩ませることになりかねません。あとで後悔しないためにも、インプラント治療中に妊娠を控える配慮をすることも大切かもしれません。
・当院ではインプラント相談や初診時にお話しを聞かせていただきます。
妊娠を考えていて、インプラントおはなs治療もしたいと考えている方はまず無料相談にお越しください。このとき、妊娠の可能性がない場合はCTの写真を撮影しインプラントの治療を行う際の期間や、いつごろから妊娠を考えても大丈夫なのかをご相談させていただきます。
最初は歯科衛生士がお話を聞かせていただきますので、お気軽にお話ください。
その後は院長も一緒に詳しいインプラント治療についての説明と、妊娠前か出産後どのタイミングがおすすめなのか選択肢をご提案させていただきます。
・妊娠前にインプラントの埋入手術まで行う
・抜歯が必要な場合は、抜歯のみ妊娠前に行って、産後にインプラントの埋入手術を行う
・インプラントの埋入を予定している部分の骨が少なく、骨の移植の併用で約1年期間がかかるため、骨の移植まで妊娠前に行う場合や出産後に骨の移植やインプラント埋入手術を始めるなど、妊娠の希望時期も相談しながらお話させていただきます。
同時に妊娠中はホルモンのバランスによって、歯肉炎を発症したり、歯周病が悪化してしまうことがよくあります。原因となるのはプラークと呼ばれる細菌です。妊娠前にお口の中のプラークを減らしておくと歯周病やむし歯の悪化を予防できるので、事前に定期的にお口の中の検診を受けることがおすすめです。
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