今回は「きれいな歯の色にしたい」という思いでご相談にいらっしゃった50代、Hさんの治療方法についてみていきましょう。
Hさんは上の前歯に重度の変色があり、目立って気になると悩まれていました。ではどのような治療方法があるのでしょうか。
【目次】
・きれいな色の歯にしたいです。
・最も気になる前歯はどうなりますか?
・歯を大きく削られるのは怖いのですが。
・削ってすぐに被せ物が入るのですか?
・セラミックの被せ物のケアは特殊なのでしょうか?
・今後の口腔ケア、ブラッシングなどはどうしたらよいでしょうか?
・他はどうですか?
・まとめ
・きれいな色の歯にしたいです。
ホワイトニングをしたほうがよいと思います。ホワイトニングの薬剤で歯がしみないように、先に深い虫歯や歯の壊れているところを治してからがよいでしょう。
・最も気になる前歯はどうなりますか?
上の前歯4本は舌面の虫歯もあるので、歯全体に被せるセラミックが、後ろから変色しないので良いと思います。下の前歯の不適合の被せ物も同じ治療法が良いと思います。
いままでより歯を削る量を減らした治療法で行います。適切に麻酔を使用しますので大丈夫です。歯の方向を大きく変えることや深い虫歯がないので、歯の中の神経は残します。削ったあとの歯面を保護するコーティングも行い、あとからしみてこないようにします。
・削ってすぐに被せ物が入るのですか?
仮の被せ物を装着して、歯がしみてくることを防ぎます。また、新しい歯の形の参考にもなるので、確認していただいてから作ります。
・セラミックの被せ物のケアは特殊なのでしょうか?
セラミックは表層が硬く滑沢で汚れが付きにくく、メタルのように溶けたりアレルギーを起こしたりしません。周囲の歯肉とも相性がよいので、清潔で清掃はしやすいと思います。
・今後の口腔ケア、ブラッシングなどはどうしたらよいでしょうか?
ブラシの当て方が強すぎますので、歯肉や歯の弱い部分に損傷を与えず、適切な圧力で清掃できる音波式電動歯ブラシをメインにしたほうが良いと思います。
・他はどうですか?
くいしばりも強いので、歯が欠ける、亀裂が入る、治療した歯が壊れるなどのトラブルが起きやすいです。寝ている間のくいしばりは自分で制御できませんから、治療がおわったら、くいしばりを防ぐために夜間はマウスピース(スプリント)を入れて頂きたいと思います。昼間でもくいしばりを自覚するときは装着した方がよいですね。
・まとめ
今回は天然歯(神経の残っている歯)の色が気になるということで、ホワイトニングとセラミック治療を合わせた内容をご提案しました。
特に前歯の変色は重度であり、ホワイトニングのみでは希望の色に変えることが難しいことをお伝えしました。神経の残っている歯を削ることは誰でも『どのくらい削ってしまうのだろう』という不安があると思います。事前にその歯の虫歯がどの程度であるか、どのくらい削る必要があるのかをご説明させていただき、納得して頂いた上で治療を進めさせていただきます。
治療が終わった後は、きれいになった歯を長く保てるよう定期検診での確認やクリーニング、ご自宅でのお手入れとマウスピースの活用をおすすめします。
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