Bさんの適切な経過観察の間隔はどのくらいでしょうか?

 

Bさんは77歳の男性。下顎左側臼歯部の痛みを訴えて来院しました。医療面接で2週間前から歯ブラシが当たると奥歯が痛いと訴えています。触診にて周囲に硬結(しこり)はありません。

歯肉に白色病変を認めます。歯科医師に報告し、過角化症の診断で、ブラッシング指導と経過観察の指示がありました。次回の診察の予約はいつ頃が良いでしょうか?

 

【目次】

・物理的刺激による病変

・経過観察で大切なこと

 

・物理的刺激による病変

口腔粘膜に物理的刺激が加わると、白色病変や潰瘍ができます。前者が『角化症』で後者が『褥瘡』です。両者とも病変周囲には硬結ではなく、原因となる刺激を除去すると、10日から2週間で病変の消失を認めることが多いです。(硬結を認める場合は腫瘍性病変が疑われる)

したがって、2週間後に経過観察を行うことが大切です。

2週間後に病変が認められない場合は、原因となった物理的刺激がなくなり、口腔粘膜病変が治癒したと判断できます。物理的物理的刺激を除去した後2週間経過しても口腔粘膜病変が残存している場合は、さらに適切な対処が必要となります。これらの判断を確実に行うために、経過観察が必要です。

・経過観察で大切なこと

・白色病変について視診・触診のみでは異型細胞の有無は判断できない。

 症例によって、刺激がなくなると消失する病変もあることから、擦過細胞診により異型細胞の有無を確認することに大きな意義があります。

・原因と考えられる刺激を除去して経過観察を行うことが有用である。

 この方法を『治療的診断』といいます。悪性腫瘍と鑑別診断を要する場合は、口腔粘膜病変に直接加えた処置を避ける方法や侵襲が小さい方法を検討すべきでしょう。

・『経過観察』は、後日あらためて診察をして病変の変化を観察して確認すること、決して放置することではない。

刺激を除去した後に、病変が消失したか必ず確認しましょう。病変が残存している場合は、物理的刺激が残っている場合や上皮異形成などに変化している場合が考えられ、適切な処置が必要です。したがって、口腔粘膜病変が発見されたときには、擦過細胞診を実施して病変表層の細胞の性状を把握すると、適切な処置を行ったり、無意味な経過観察をせずに対応することが出来ます。

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